カインド・オブ・ブルーの真実 [読書]
「カインド・オブ・ブルーの真実」
アシュリー・カーン(著)
フランス人作家が書いたある戯曲に次のようなセリフがある。
「神秘的なものが美しいのはそこに秘密が隠されているからであって、真実が隠されているからではない」
それでも人間は、真実を知らずにはいられない。
まるでタイタニック号のような数々の謎と数奇な運命を持った、ジャズ史上最高傑作とされる名盤「カインド・オブ・ブルー」。
40年という時を経て、その多くの謎を解き明かしたドキュメンタリーである。
伝説のアルバムを生み出した完全なるマスターテープを聴く機会を得た筆者は、マスターテープを前に自問自答した。
「はたして私は、マンハッタンのダウンタウンにたたずむかつての教会にマイルスが彼の名高いセクステットを集めた、その春の日の神秘を解くなにかを聴くことが、あるいは直観することができるだろうか?」
彼は見事に聴いた。そして見事に検証した。
掲載されている写真や内部資料もすごい。
涙ものなのが、マイルス・デイヴィスとビル・エヴァンスの2ショットの数々。
真実を知って初めて見えてくるものがある。聴こえてくるものがある。
一方で、真実から生まれる新たな神秘というものもある。
本を読み進めながら、「カインド・オブ・ブルー」をかけずにはいられなかった。
1959年。30丁目スタジオ。
自分もレコーディング・セッションに立ち会っているかのような錯覚に襲われた。
『この国を出よ』 [読書]
出してくれー(旅行で…笑)。
テイクミーアウト~!
『この国を出よ』
大前 研一(著)、柳井 正 (著)
以下、ただの雑談です。
我が家の昔からの方針は、
「行けるうちに行っておけ」です。
今でも言われるけれど、
なんだか成田空港まで行くのが面倒で(笑)、以前のようなフットワークの軽さがなくなっているような気がします。
昔は空港に行くだけでもわくわくしたものですが……。
老後の旅行を夢見ていても、実際にその歳になると、面倒でとか体調不安で遠くの国には行けなくなるケースが多いものです。
誰もが海外に行けるわけではないけれど、行けるチャンスのある人は行ってみるべきです。
この本にも書いてありましたが、海外赴任を嫌がる社員や若者が多いという近年の傾向には驚きます。代わりに私が行きたいよっ!(笑…何もできないダメ人間ですが)。
海外赴任って楽しいと思うけれど……。
私もどこかに出たいなー(旅行で)。
↑
注:そういう本ではありません。
「ハトヤマさんも読んでいたらよかったのに……」 [読書]
「ハトヤマさんも読んでいたらよかったのにね……」というような内容の手書きのポップで紹介されていた本がありました。正しい表記は忘れてしまいましたが……こんなニュアンスのコピーでした。
書店も頑張っていますよね~。「鳩山さん」ではなく「ハトヤマさん」と書いていたところに、若干のバランス感覚?配慮?を感じました(笑)。
↓この1冊でした。
『日本人へ リーダー篇』
塩野七生(著)
そういえば、執務を終えた後の鳩山首相、どこどこでご飯というパターンが多かったけれど、書店に寄ってこんな本を買ったという報道はなかったような……ありましたっけ? 歴代首相は、どこどこの書店に立ち寄って本を買ったという話題が割とありましたが……。
電車旅のお供に『私の途中下車人生』 [読書]
国まさに滅びんとす [読書]
『素数たちの孤独』 [読書]
『素数たちの孤独』
パオロ・ジョルダーノ (著)
先週末から読み始めた1冊。
タイトルもいいですよね~。
トリノ生まれの若き物理学者が作者です。
現在、トリノ大学大学院の博士課程に在籍中ですが、08年にこのデビュー作(!)で、イタリア最高峰の「ストレーガ賞」を史上最年少で受賞しています。同賞はあのウンベルト・エーコも受賞している権威ある賞です。
ようやく日本語の翻訳本が出たところです。
まだ5、60ページしか読んでいませんが、昔々に読んだ日本の小説『永遠の仔』に漂う雰囲気を思い出しました。←ストーリーや設定はまったく違いますが。
うーん、サマーリーディングには少し重すぎたかな?(笑)。
でも人口6000万人弱のイタリアで120万部以上売れた異例の本ということで、かなり期待して読み進めたいと思います。
関係ないけれど、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』や『フーコーの振り子』も読み返したくなってきました。
最終目的地 [読書]
ブラックコーヒー [読書]
私も以前は面倒なので、コーヒー豆を買ったお店で挽いてもらっていたのですが、マグカップ1杯に使うコーヒー豆の量(20g)ならば手で挽いてもそれほど時間はかからない上、ちょっとした精神統一(?)ができていいんですよね~。
気分を落ち着けるときにも、ゴリゴリと手で挽く作業、手順を守ってドリップでじっくりと淹れる作業は効果があると思います。コーヒー豆を挽きながら漂ってくる香り。これがまた、いいんですよ。
もちろん、定番は濃厚なブラックコーヒー。
さて、そんな私がジャケ買いした本。
↓
「ブラック・コーヒー」(小説版)
アガサ・クリスティの作品ですが、戯曲スタイルのほうではなく、アガサ・クリスティの戯曲をチャールズ・オズボーンが小説の形にしたものです。
こういう本をテラスで読みながら朝コーヒーをのんびり楽しむという旅をしたいなー。
ということで、この本はまだ読まないようにしています(笑)。
そういえば、この前の日曜日の朝、コーヒーを飲みながらテレビを見ていたのですが、TBSの「がっちりマンデー」という番組で俳優の西郷輝彦氏がとんでもないアップル社製品好きということを知って、大いにウケました。
みなさん、見ました?
この日の「がっちりマンデー」は、スティーブ・ジョブズ特集。
どうして西郷輝彦???と思って見ていたのですが、
西郷輝彦さん、VTRなどを見て感涙しているし~!!!
ものすごく好きらしい。
昔からずーーっと、ただひたすらアップル社のパソコンなど商品を買い続けているそうです。本物のアップル・ファン、アップル・マニアです。
思い入れたっぷりのトークはおもしろかった~。
それにしても、意外でした……。
ブーリン家の姉妹 [読書]
『ブーリン家の姉妹』
フィリッパ・グレゴリー (著)
アン・ブーリンの波瀾万丈な生涯は人をひきつけますよね。
中世のイギリス王室事情もおもしろい。
これは今もっとも、じっくり読んでみたい本。
文庫で2冊のボリュームです。
この上下巻の文庫を手に、どこかの温泉旅館に2日ほど1人でひきこもって、
読書、温泉、食事、読書、温泉、読書、食事……と過ごしてみたい。
↑なぜ温泉旅館(笑)。
誰にも邪魔されずにゆっくりしたいなら、温泉があるホテルのほうがいいのかも。
10年ぐらい前にロンドン塔をじっくり観光したことがあります。
これがもう、事実がおどろおどろしくて、コワオモ(怖くて面白い)。
実際にアン・ブーリンはこのロンドン塔で処刑されるのですが、
その処刑の場所、処刑まで閉じ込めた塔の部屋などを巡ることができます。
アン・ブーリンだったか、ジェーン・グレイだったか、記憶は曖昧ですが、
閉じ込められていた部屋の石壁には、
生前、幽閉中に彫った言葉が今もリアルに残っていて……。
ロンドン塔、観光するのにおすすめの場所です。
その際は有料の日本語のオーディオ・ガイドフォンをぜひ借りてください。
↑これがあると、本当に楽しめます。
もちろん、アン・ブーリン関連だけでなく、見どころがたくさんあります。
処刑されたトマス・モアが幽閉されていたタワーなども。
来月公開の映画も観たいですね~。
アン・ブーリン役はナタリー・ポートマン。
期待できます。
1度目は悲劇、2度目は喜劇…… [読書]
おもしろそうと思ってアマゾンで調べてみると、翻訳された本があったわけですが……。
1987年3月出版。20年前か~。もう絶版なのかもしれません。
ちなみに原書を紹介するアマゾンのページには、
日本の方が書かれた興味深いレビューがありました。
今日の日記のタイトルはこの方のレビューから拝借いたしました。
すみません、あまりにもおもしろかったので、つい。
『Greed and Glory on Wall Street
The Fall of the House of Lehman』
Ken Auletta (著)
このカスタマーレビューにご興味がある方は、本の画像をクリックするとアマゾンのページが開き、読むことができます。
レビューに書かれている、
「あー、人間ていつもやることはおんなじですね。一度目は悲劇、そして2度目は喜劇」という部分は秀逸ですよね。
フィナンシャル・タイムズの記事は2度目の今回の破綻について、リチャード・ファルド氏が招いた「悲劇」と書いていましたが、カスタマーレビューを書いた方の「喜劇」という斬り方もおもしろいですよね。
今回のリーマン破綻劇を描いた本は数年後に読めるのでしょうか。
リーマン破綻を含め、米国の一連のごたごた後手後手については読んでみたい……。
(まだまだ進行中なのが怖い……)。
見知らぬ場所 [読書]
「見知らぬ場所」
ジュンパ・ラヒリ (著)
待望のジュンパ・ラヒリの短編集が出ましたね~。
ジュンパ・ラヒリといえば、デビュー短編集「停電の夜に」で大ブレイクした作家ですから、第2弾の短編集を心待ちしていた人も多かったのでは?
秋の読書シーズンにもぴったりの1冊ではないでしょうか。
こうした短編集は、1日で全部読み終わるとなんとなく寂しい(笑)。
ですので、1、2話ずつ、時には数日閉じたまま、
ゆっくりと日にちをかけて読むようにしています。
電車の中で読もうかなと思っていましたが、
最近、年のせいか、騒がしい場所で小説の世界に入る集中力がなくなってきました。
ということで、私の場合、
お風呂の中で読む1冊になりそうです。
←デビュー短編集の「停電の夜に」です。
フランツ・フェルディナンドのグルメ本 [読書]
冬でも秋でも春でもおすすめですが(笑)。
『サウンド・バイツ
フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー 』
アレックス・カプラノス(著)
フランツ・フェルディナンドのボーカル、アレックスが英高級紙「ガーディアン」に連載していたグルメ・コラムが1冊にまとめられています。
世界的な話題にもなった有名なコラムですが、
今年5月にようやく日本語訳が出版されました。
↓アマゾンの紹介文より。
【ツアー食はもううんざり、目指すはまだ見ぬご当地グルメ! バンド「フランツ・フェルディナンド」のボーカリストが、20カ国40都市、B級グルメからミシュラン星つきレストランまでを食べつくす。 】
もちろん日本のコラムもありますよ~。
原書も手ごろな値段でアマゾンで買えます。
『Sound Bites Eating On Tour With Franz Ferdinand』
『You Could Have It So Much Better 』
Franz Ferdinand
「学習」と「科学」 [読書]
え~っ!
私も小学校時代はずっと「学習」と「科学」を定期購読していました。
毎月楽しみにしていました。
特に「科学」の付録が楽しみでした。
他にもいくつも雑誌を定期購読していましたが、付録は「科学」がダントツで面白かったです。そういえば、昔は小学館の「幼稚園」や「小学●年生」にもレコード(ソノシートでしたっけ?)がついてきたりして結構面白かったです。
「科学」の付録でよく憶えているのは、カブトエビの養殖セット、蟻の巣の観察セット、日光写真、オカリナ、模型などなど。ラジオもあったかな?
報道によると、ピーク時の1979年には「学習」「科学」合計で毎月630万部を販売していたそうですが、現在の発行部数はそのころの1割以下。赤字が続いているらしいです。
これも少子化の影響なのでしょうか。
「科学」は存続するらしいのですが、「学習」は廃刊が検討されているそうです。確かに昔から「科学」のほうが人気がありました。
子供のころに楽しませてくれた雑誌が廃刊になるのは悲しいです。
評判の悪い(?)ミステリー [読書]
発売されたのは数か月前なので、もう新刊というのもなんですが、
彼女の最新作です。
ずいぶん前に買っていたけれど、アマゾンのレビューを読むとイマイチと指摘する感想のオンパレードでなんとなく読まないで放置していました。
先週、急にまた肌寒くなったせいもあり(?)、濃厚バブを入れたお風呂のなかで読書をするのに持ち込んだのがこの作品の上巻。「そういえば、あの本まだ読んでいないな」と。
お風呂に持ち込むには文庫本サイズが軽くて手が疲れなくていいんですよね~。
43ページまでは「まあまあ面白いじゃない。猟奇的な殺人はお約束のパターンだけど」。65ページまでは、ぐいぐいとおもしろく読ませる。
しかし、その次のページから80ページまでちょっと失速。
うーん、主人公を含めて登場人物はこんなに弱かったっけ?
痴話げんかも安っぽいやりとり。
アマゾンのレビューで不評なのは、こういうところも含むのかなあと思い始める。
でも、そこまで期待はずれと批判されるほどではないと思うけれど……。
おそらく、「えーっ?そんなのあり?」という部分がこの先に潜んでいるのでしょう。
まだ上巻の途中です。
この先に何が待ち構えているのか、いろいろな意味で楽しみかも(笑)。
最後の講義 [読書]
もちろん日本でもご存知の方は多いでしょう。
『The Last Lecture』
Randy Pausch
書籍になって登場です。
4月10日に発売のようです。
予約しようかな。
自分で読むよりも誰かに贈りたい1冊です。
新入社員や新入生へのプレゼント用にもいいかもしれません。
余命わずかと宣告されている末期がんの教授の
「最後」で「最期」の講義。
昨秋、ウォールストリートジャーナルのコラムでとり上げられたことから火がつき、
欧米をはじめ世界を席巻した講義です。
講義をするのは米国カーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授。
現在47歳。3人の子供を持つ父親でもあります。
末期の膵臓がんにおかされており、講義の時点で余命1か月~数か月と宣告されていたそうです。
インディペンデント紙のサイトでも全講義の動画が見られます。
長いですが、ご興味のある方はどうぞ。↓
http://www.independent.co.uk/news/people/randy-pausch-the-dying-man-who-taught-america-how-to-live-800182.html
話題の火付け役となったウォールストリートジャーナルのコラムです。↓
「A Beloved Professor Delivers The Lecture of a Lifetime」
ダジャレ? [読書]
今週発売の『Newsweek』日本版の表紙です。
「ドバイがやばい」
明らかにダジャレですよね(笑)。
「ドバイがヤバイ」だと狙いすぎになってしまいますしね。
表紙がこれなので期待していたのですが、
ドバイ特集自体はそれほどボリュームがなくてちょっと残念。
また会う日まで [読書]
年末年始にゆっくり読みたい本です。
「ふたりでードアをしーめーてーー♪」という歌謡曲をつい思い出してしまう邦題ですが(笑)、登場人物として出てくる逃げた父親「楽譜男」はバッハの楽譜の刺青を全身に彫っています。←職業は教会オルガニスト。
上巻、下巻の大作です。
合わせて約1100ページ!
宇宙を復号(デコード)する [読書]
内臓感覚 [読書]
夏の読書 [読書]
となりのウイントン [読書]
整形外科医であり(マイルス・デイヴィスやブルーノート創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医でもあった!)、日本を代表するジャズ評論家、音楽ジャーナリストでもある小川 隆夫氏が昨年出版した1冊です。
『となりのウイントン』
意外にも初エッセイ集だそうです。
ジャズに詳しくない人でも楽しんで読めると思います。
「ウイントン」とは、ウイントン・マルサリスのこと。
(小川氏の留学時代に隣に住んでいたのです。なので、となりのウイントン)。
アマゾンの紹介ページより。↓
内容(「BOOK」データベースより)
「ジャズ好きが高じてマンハッタンに留学してしまった青年外科医。そんな若き著者と親交を結んだミュージシャンたちのエピソードの数々。ときに笑わせ、ときに胸打つ、待望の初エッセイ集。 」
このミュージシャンたちというのが、これまたすごい人たちばかりなのです(この本には載っていないものの、ほかにも本当にすごいエピソードを持ちすぎの方です)。
小川氏にはもっともっとエッセイを書いてほしいです(願)。
こちらは今春に出版された1冊。
もちろん小川氏にしか書けないエピソード満載。
この『愛しのジャズメン』の「第2集」が夏~秋ごろに出版されるそうです。
Big Brother is watching you [読書]
さて、昨日の日記ではヴァン・ヘイレンの「1984」を紹介しましたが、「1984」といえば、この本です。
『1984年』
ジョージ・オーウェル(著)
監視社会を表現する、あの有名なフレーズ「Big Brother is watching you」はご存知のとおり、この本からです。
そういえば、
先月のインディペンデント紙の1面にこういうのがありました。↓
(Published: 24 May 2007)
見出しは「Google is watching you」 。
明らかにジョージ・オーウェルの『1984年』のフレーズを下敷きにしたものです。
雑誌や新聞で「○○○ is watching you」というフレーズが出てきたら、とりあえず、監視社会への危惧などについて書かれていると思ってよいでしょう。「Big Brother」という言葉が単独で出てきても、やはりそうです(最近は海外の人気テレビ番組のタイトルにもなっているが……)。
そして、あしたの日記は……。
わかる人にはお見通しですよね~(笑)。
もう一つの「1984年」作品を紹介しまーす。
これはおもしろい [読書]
昨日ご紹介した本『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 』。
まだ1、2章目あたりを読んだだけですが、これはおもしろいっ。
死体泥棒、外科医、解剖学者らの暗躍(?)などなど、知らないことが続々。
公開処刑された罪人の死体争奪戦とか、すごすぎ……。
(医療の発達・研究のためにやむを得なかったらしい)。
細菌による感染などまだ知られていない時代の実話です。
麻酔も消毒もない時代です。
現在の医療に感謝してしまいます……。
医療技術を確立しようと奮闘した先人たちにも。
養老氏が一息で読んだ1冊 [読書]
ゴッホは欺く [読書]
年明けから不思議に思っていたこと。
正月明け早々、日経CNBCの特別番組「VIP on Stage!」で、あのジェフリー・アーチャー氏のインタビューを前後編で放映していたのです。
なぜ、もう終わった人をこんなに華々しく取り上げるのか。
過去の人ですよねー、私の同年代以上の方ならばそう思いますよね。
でも、謎が解けました。
こんな本が日本でも新たに出版されたのです。
うん……読みたいかも(笑)。
ご存知のとおり、ジェフリー・アーチャー氏は作家でもありますが、英国の上院・下院議員、サッチャー政権下では保守党の副幹事長(でも、女性問題のスキャンダルで辞職)を務めた政治家の顔も持ちます。いちおう「ロード」(一代貴族)なので、今も上院議員です。
アーチャー完全復活!! by 新潮文庫 (←ほんとか?)
女性問題の疑惑に絡んで偽証罪で逮捕され、
2001年には実刑をくらい、服役。
2003年に保護観察となり、シャバに出てきました。
ジェットコースターのような人生を送っています。
正直、また再び浮上してくるとは思いませんでした。
社会復帰したアーチャー氏への視線は依然、厳しいものでした。
というか、冷たく、完全に過去の人扱い。
日本人はジェフリー・アーチャーが好きなのかもしれませんね。
以前、イギリス人女性からこの人の著書を何冊ももらったことがあります。
しかも彼のことをクソミソに言いながら(笑)。
(日本人は彼のことが好きだと思い込んでいるのかな?)
特に英国のインテリ層は軽蔑をしていますよね、彼のこと。
ジェフリー・アーチャー氏といえば、こちらの本も有名ですよね。
めざせダウニング街10番地
ケインとアベル 上 新潮文庫
百万ドルをとり返せ!
ある夜、クラブで [読書]
本棚でとある文献を探していたら、2年以上前に買った本が出てきた。
読み終わっても書店のカバーがかかったままになっている本が多すぎるため、「なんだろう、これ?」とカバーを外してみると、思いがけない再会があったりするわけです(笑)。
深夜にこんな状況になると、
これはもうどうしようもない。
読むしかないでしょう。と言いつつ、ちょっとだけ……。
(こんなことをしていていいのか、私は……)。
深夜に静かに何かを読みたいときに、
おすすめの1冊です。
訳者がまた素晴らしいのです。
ああ、コルトレーンを聴きたくなった。そんな気分です、今夜。
ジャズで思い出したのだが、
以前、「ラグタイム」というトニー賞受賞のミュージカルを観たことがある。
子役が妙にうまかったのだが、話の大部分は忘れ去っている(涙)。
音楽をベースにした小粋なミュージカルだと思い込んで観に行ったら、とんでもなく重いテーマのストーリーでガツンとやられたことは憶えています。
インターネットで探してみると、その原作本が出ているらしい。
「ラグタイム」
E.L. ドクトロウ(著)
今度、読んでみよう。
裁判長!ここは懲役4年でどうすか [読書]
外出時に移動中や待ち合わせまでの暇潰しのための本を持ち忘れて、とりあえずその辺の書店で適当に買った文庫です。
これが、裁判に興味がない人にもとても読みやすく、
おもしろい本でした(まだ最初のほうしか読んでいませんが)。
法廷には人間ドラマがゴロゴロしています。
ロンドンに滞在したときに、あまりにも暇で(笑)時々、オールド・ベイリー(中央刑事裁判所)などを訪れて裁判を傍聴していました。
日本人であっても、自由に傍聴できます。
建物に入るときに、厳重なボディチェックがありますが(手荷物は持っていかないほうがよいでしょう。大きなバッグや携帯電話、カメラ、飲食物などは一切、建物に持ち込めないはず)、そこを通り過ぎれば自由にどの裁判も傍聴できます。
法廷では弁護士、裁判官が伝統のかつらをかぶっている光景が見られます。
モーツァルトのようなかつらです。
彼らの衣装にも注目です。
不謹慎ですが、海外ドラマの法廷シーンさながらです。
どの裁判を選べばよいか当然わからないと思いますが、
裁判所の廊下などにはたいてい「傍聴マニア」たちが2、3人で固まっているので、その人たちに「きょうはどの裁判が見どころか」を聞けば、教えてくれます。具体的に「殺人事件はどれだ?」とか聞いてみるのも一手です。
法廷では日本と同様、帽子をとり、一切話をせず、居眠りをしない、音を立てない、を徹底しましょう。そんなことをすると当然注意されますし、つまみ出されます。
とにかく、傍聴席では絶対に話をしないように!!!
小声もアウトです。
これは日本でも常識ですが、最近は常識のない人もいるので釘刺し。
観光がてらに行ったとしても、周囲の人たちに何か聞かれたら「法律の勉強をしている」などと礼儀正しい嘘(?)をつきましょう。やはり、法廷は神聖な場所ですから、敬意を払うことが必要です。
日本でも裁判員制度が平成21年までに導入される予定ですので、旅行などの機会があれば、こうした海外の生きた法廷も傍聴してみてはいかがでしょう。