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裁判長!ここは懲役4年でどうすか [読書]

裁判長!ここは懲役4年でどうすか「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
北尾 トロ(著)

外出時に移動中や待ち合わせまでの暇潰しのための本を持ち忘れて、とりあえずその辺の書店で適当に買った文庫です。

これが、裁判に興味がない人にもとても読みやすく、
おもしろい本でした(まだ最初のほうしか読んでいませんが)。

法廷には人間ドラマがゴロゴロしています。

ロンドンに滞在したときに、あまりにも暇で(笑)時々、オールド・ベイリー(中央刑事裁判所)などを訪れて裁判を傍聴していました。

日本人であっても、自由に傍聴できます。
建物に入るときに、厳重なボディチェックがありますが(手荷物は持っていかないほうがよいでしょう。大きなバッグや携帯電話、カメラ、飲食物などは一切、建物に持ち込めないはず)、そこを通り過ぎれば自由にどの裁判も傍聴できます。

法廷では弁護士、裁判官が伝統のかつらをかぶっている光景が見られます。
モーツァルトのようなかつらです。
彼らの衣装にも注目です。

不謹慎ですが、海外ドラマの法廷シーンさながらです。

どの裁判を選べばよいか当然わからないと思いますが、
裁判所の廊下などにはたいてい「傍聴マニア」たちが2、3人で固まっているので、その人たちに「きょうはどの裁判が見どころか」を聞けば、教えてくれます。具体的に「殺人事件はどれだ?」とか聞いてみるのも一手です。

法廷では日本と同様、帽子をとり、一切話をせず、居眠りをしない、音を立てない、を徹底しましょう。そんなことをすると当然注意されますし、つまみ出されます。

とにかく、傍聴席では絶対に話をしないように!!!
小声もアウトです。
これは日本でも常識ですが、最近は常識のない人もいるので釘刺し。

観光がてらに行ったとしても、周囲の人たちに何か聞かれたら「法律の勉強をしている」などと礼儀正しい嘘(?)をつきましょう。やはり、法廷は神聖な場所ですから、敬意を払うことが必要です。

日本でも裁判員制度が平成21年までに導入される予定ですので、旅行などの機会があれば、こうした海外の生きた法廷も傍聴してみてはいかがでしょう。


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