どうなるEU? [news&topics]
欧州に激震。
30日早朝に飛び込んできたニュース。
泣きそうなシラク大統領の敗北宣言。
欧州連合(EU)憲法批准の是非を問うフランスの国民投票で「反対54・87%」「賛成45・13%」の大差で憲法批准が否決されました。これは政府批判の声、という見方もあります(シラク大統領に「ノン」という声ならば、彼の3選出馬の可能性も消えるでしょう。というか、すでに消えた?)。シラク大統領は「国民投票を政府批判の機会にするな~!!」と事前に国民に釘を刺していましたが。
今月上旬、このブログに「拡大するEUに関心を持たないと世界情勢から置いていかれると思います」というコメントを寄せていただき、これに対して私も「欧州連合(EU)憲法批准に関する報道などももっとあってもいいと思いますが……」と書いていたのですが、さすがに30日早朝からのニュース・情報番組ではかなりの時間を割いて報道していました。
http://blog.so-net.ne.jp/bounds/2005-05-07-1#comments
おそらく、来年、国民投票で批准を問うイギリスでも否決されるのではないでしょうか。フランスの国民投票での否決を密かに喜んでいる一人がブレア首相とも揶揄されています(笑)。
近々国民投票が行われるオランダ(6月1日)やデンマーク(9月27日)にも注視したいところ。五月雨式に否決に動くのでしょうか。もしドミノ現象が起き、これらの国でも否決されれば、欧州憲法の無効宣言が行われる可能性もあるでしょう。憲法はEU加盟25か国のうち1か国でも批准できなければ発効しません。
個人的な感覚から言わせてもらえば、そもそも25か国を一つの憲法でまとめるというのは無理があるというか、幻想というか……。同床異夢の典型ではないかと(当たり前ですが)。フランスやイギリスなどは、中東欧の安い労働力にかなり警戒感を強めています。トルコ人も含めて出稼ぎ自由化になれば、自国民の失業問題がさらに悪化。国民が危機感を抱くのは当然なんですね。オランダでも「トルコのEU加盟に反対」との国民感情が強いともいいます。
はてさて、どうなるEU?
being there [映画]
謎のピアノマン騒動を見ていて思い出した映画。
どんなに調べてもさっぱり分からない身元。
スーツのタグを調べる→ますます謎が深まる。
周りが勝手に盛り上がる。
ピーター・セラーズ主演の「チャンス」です。
主人公は孤児の庭師。
富豪に拾われ、数十年間にわたってひたすら庭いじり。
外の世界は知らない。友人は「テレビ」だけ。
学校に行ったこともなければ、読み書きもできない。
ある日、老いた主人が亡くなり、彼は生まれて初めて外の世界に足を踏み出す。
彼は言葉で会う人、会う人に感銘を与え、魅了する。
(彼が話した言葉を周囲の人々が勝手に解釈し、勝手に感動している)
「彼はいったい何者なのだ?」。政財界、マスコミも大騒ぎ。
しかし、メディアや大統領、諜報員らが調べても、情報は何一つ出てこない。
彼は一躍、時の人に。
そして、ついにアメリカ大統領候補にされてしまう。
ピーター・セラーズにはこの作品でオスカーをあげてほしかった……。
彼は映画が公開(1979年)された翌年、亡くなる。享年54歳。
買いたいDVD [映画]
「ディープ・ブルー」のDVDが27日に発売された。
製作7年、ロケ地200か所、撮影フィルム7000時間。すごいなー。
こうした壮大な自然を描いた作品は映画館の大スクリーンで観たいところだが、DVDのよさは特典映像がついていること。メイキング映像がかなり充実しているらしい。
ところで。
氷山が崩れる様子を延々と繰り返す作品を探しています。
7,8年前(あやふや)の深夜にNHKで放送されていたドキュメンタリー。音声がなく、ただただ氷山が崩れる、そんな内容でした(確か……)。
もう一度観たいなーと思っているのですが、作品名もどこの国の作品かもさっぱり分かりません。手がかりなし。いつTVで観たのかも憶えていません。このDVDがあるならば買いたいのですが……。
ladies in lavender [音楽]
イラク戦争は終わったか! [読書]
イラクで武装勢力に拘束されたとみられる斎藤昭彦さんに関する報道が途絶えている。イラクに関する報道も縮小。こんなことでいいのかな……?
「イラク戦争は終わったか!」(河出書房新社)
BBC特報班(著)
ぜひとも読んでいただきたい1冊である。
約1年半前に日本で出版された本だが、タイトルが示しているようにイラク戦争はいまだ「続いている」と言っていいのではないだろうか。
命をかけて従軍した記者らBBCのジャーナリスト計20人がそれぞれ執筆しており、読み応えあり。テーマも多彩だ。
このなかで、バグダッッドで首都陥落をリポートしたアラン・リトル氏は次のように書いている。
「アメリカは表現の自由を戦車でイラクに運んできた。しかしフセイン失墜後に一番印象的だったのは、この新しい自由の最初の標的になったのが、フセインではなくアメリカだったことだ。パレスチナホテルの前で歩哨に立つアメリカ兵たちも唖然としていた。思いもかけないことだったのだ。アメリカの兵士たちはみずからを解放者と考えていた。そして残酷な専制政治から解き放ったイラク市民からは、とうぜん歓迎されると思いこんでいたのである」(イラク戦争は終わったか!より抜粋)
そして、「アメリカは今、民主主義を『輸出』するという情熱に駆られているが、それには大きな問題が横たわっている」と興味深い指摘、解説をしている。
イラク戦争を振り返りたい、イラクの未来を考えたい、そんな時にはこの1冊を手にとってみてはいかがでしょうか。
新聞を読む犬 [映画]
欧州CL、今季の王者は? [sports]
コンビニでつい買ってしまいました。
サッカー・欧州チャンピオンズリーグ特集です。
サッカー以外では、BARホンダ「出場停止裁定の真相」 という記事もあります。
それにしても、モナコを走る琢磨を見たかった……(涙)。
あす25日は、欧州チャンピオンズリーグ決勝戦。
ACミランとリバプールが激突します。
フジテレビがイスタンブールから生中継してくれます。
(日本時間26日3:35~)
Piano Man [音楽]
カイリー頑張れっ [音楽]
カイリー・ミノーグの乳がん手術が成功したそうだ。よかった、よかった。
日本では一昔前の「ロコモーション」のイメージが根強いが、現在36歳のカイリーは英国では「最もイケてる女性」(表現が古くてすみません……)として絶大な人気と支持を得ている。男性も女性もゲイもみんなカイリー大好き♪なのである。
実際、プロフェッショナルな仕事ぶりは尊敬に値する。
(周りのスタッフもまた超プロフェッショナル)
「Kylie Fever 2002」は、マンチェスターで行われたライヴを収録したDVD。
ライヴというよりは、スペクタクル・ショーである。
冒頭の「Come Into My World」「Shocked」は圧巻。
カイリーの一日も早いご快復をお祈りしています。
そして、いつか日本でも公演を。
ぜひとも。お願い。待っています。
泣けて笑える映画 [映画]
何度も観たくなる作品。
泣けて笑える傑作です。
サッカー好きなら、ぜひとも。
あのシアラーも登場します。
私は観るたび、熱々のミルクティーを飲みたくなります。
もちろん、砂糖を2つ入れて。
新入社員にもおすすめ [自動車]
「世界最速のF1タイヤ ブリヂストン・エンジニアの闘い」
浜島裕英(著) 新潮新書
モータースポーツが好きな人にはもちろん、知識がない人にも楽しめる1冊です。むしろ、F1や自動車に詳しくない人のために配慮し、技術的なこともとても分かりやすく書いてあります。
上司が新入社員に贈る本としてもおすすめ。著者はブリヂストン・モータースポーツタイヤ開発室長ですが、彼の新人時代の苦労話や畑違いの部署に配置されたことの意義などにもページを割いています。
私はタイヤに対する見方が一変しました。
これまで自動車を買う時、タイヤではなくアルミホイールに気をとられていたことを猛反省。でも、いずれもブリヂストンだったと思います(……確か。許して……)。
フランスの美食家、ブリア・サヴァランの言葉になぞらえた、「君の車のタイヤを見せてみたまえ。そうすれば、君がどういう運転をしているかを当てられるだろう」という言葉には、ドキリとします。
モブログ初挑戦
モブログに初挑戦!うまくアップできたかな? あ〜、携帯電話で文字打つの、やっぱり苦手。ふぅ…。
外に連れ出したい…… [食べ物&飲み物]
こんな素晴らしいものが6月に発売されます(興奮)。
「クリコ・トラヴェラー」 (byヴーヴ・クリコ・ジャパン)
シャンパンを青空と太陽のもとで飲むのは格別です。
これがあれば、散歩やピクニックや野外コンサートにも持って行けます。
イエローラベルのボトル1本とグラス2脚入り。
保冷素材付きケースに収納されています。このバッグも素敵です。
冷えたシャンパンを野外で楽しめる……。
欲しい……。
↓この写真は、とあるイベントでの「ヴーヴ・クリコ」の出店。
日本でもこうした野外出店を展開してほしいなー。
昼間、外で飲むシャンパンは本当においしい(夜、室内でもおいしいですが)。
(↑なんと伯爵家の敷地内。飛行場やサーキット、競馬場もありました。びっくり)
日曜の朝に♪ [音楽]
日曜朝は「Sunday Morning」で。
やっぱりいいなー、Maroon 5。
アダム・レヴィンの歌声が渋い、切ない。
このアルバムには「This Love」「She Will Be Loved」も入っています。
飽きないなー。何十回聞いても。
♪Driving slow on Sunday morning
And I never want to leave♪
取材マナーこぼれ話 [sports]
「そいつはどこの社だ?」。取材マナーをめぐって、3年前にも一騒動あったのを思い出した。それも世界中が注目する舞台で起きた。マナー(というよりルールかな)を破ったのは、日本の某大手新聞社から派遣された日本人カメラマンだった。
2002年7月。スコットランドのミュアフィールド。
ゴルフの全英オープンでの「事件」である。
ギャラリーが静まり返り、タイガー・ウッズが緊迫のショットを打つ直前に、このカメラマンがシャッターを切ったのだ(インパクト前にシャッターを切ってはいけないのは基本中の基本というか、このことを知らないカメラマンにはゴルフ場に足を踏み入れる資格はない)。
まあとにかく、ゴルフ取材では「ありえない行為」であった。
激怒したウッズは、シャッターを切った張本人を指差して、抗議と注意(このあたりのウッズの目というのは、やはりすごい。他のことに集中していながら、大勢のカメラマンの中から誰がシャッターを切ったかを見極めるのは普通できないだろう)。続いて、マーシャルがこの日本人カメラマンの腕章を外して、撮影エリアからつまみ出してしまったという、恐ろしく恥ずかしい出来事があったのです。
ウッズが会見でも言及して問題になったが、事務局は情けをかけたのか、どこの社所属のカメラマンだったかは公表しなかった。日本ではもちろん「どこの社だ?」と問題になった(厳密に言えば、このカメラマンは日本から派遣された社カメではなかったが)。もう3年前の話なので、私の記憶も曖昧で申し訳ないのだが、この時も新聞社名を報道したのは「週刊新潮」だったような気がする。
結局、どうして「その時にシャッターを切ったのか」という理由は分からずじまい。
無知だったのか、確信犯だったのか、うっかりだったのか……。
どんな状況や場所でも最低限のマナーとルールは守っていただきたいものである。
ところで今年の全英オープン。
ゴルフの聖地であるセント・アンドリューズのオールドコースで行われます。
(7月14~17日)
今夏、クラレット・ジャグを掲げるのは?
NHKの真意が知りたい…… [news&topics]
11日夜、NHK総合で放映された「その時歴史が動いた」が面白かった。
いろんな意味で。
今回のテーマは「にっぽん郵便創業物語~前島密の挑戦~」
日本の郵便の父、前島密が日本初の郵便を誕生させるまでの物語である。
前島密。子供のころに偉人として習ったなー。
懐かしくて、つい見てしまった。
それにしても、この時期に、この番組内容。
視聴者はみんな、今の「郵政民営化」問題を思い浮かべながら見たのではないでしょうか。
おおっ、これが特定郵便局の始まりなのかっ!
おおっ、この飛脚は今ならクロネコのことかっ? 飛脚なら佐川だけど……。
おおっ、飛脚が抵抗しているっ! この時代からダンピングかっ!
まあ、こういう見方が出来るので、予想以上に面白かったのだが。
見終わって、考えたこと。
この番組は、郵政民営化についてのNHKからの何らかのメッセージなのか?
つまりは、前島密のつくり上げたものを壊すなと。
うーん。NHKの真意が知りたい(笑)。
再放送は5月20日(金)00:40~01:23だそうです。
最後列の恥辱 [news&topics]
モスクワで開かれた対独戦勝60周年記念式典。
英国では、ブレア首相が欠席したことに批判が出ています。
特にデイリー・エクスプレス紙、怒っています。
1面です。↓
(Tuesday, May 10, 2005)
見出しは「英国、最後列の恥辱」といったかんじでしょうか。
ブレア首相の代わりに出席したのは、プレスコット副首相。
各国首脳らの集合記念写真で、彼は最後列に置かれました。
写真に赤丸をつけられているのがプレスコット副首相です。
一方、最前列には、小泉首相、プーチン大統領、ブッシュ大統領、シラク大統領らが並んでいます。
ブレア首相が出席していれば、もちろん最前列でした。
でも、組閣を理由に参列しなかったのです。
この写真は、英国人のプライドを傷つけたのでしょう。
デイリー・エクスプレス紙は、参列しなかったブレア首相に激怒しています。
欠席したことについては、テレグラフ紙も「ブレア首相の歴史的センスはどこにあるのか?」などと書いているようです。
それにしても、執念を感じます。この紙面……。
JAL会長が引責辞任 [news&topics]
JALのトラブルが止まらない。
きょう、日本航空の兼子勲会長が5月31日付で退任するという発表があった。取締役からも退く。相次ぐ運航トラブル、運航ミス、社内規定に反する不祥事など一連の問題での引責辞任である。とはいえ、6月1日付で常任顧問に就く。
それにしても、JAL。
トラブル多すぎ。異常事態である。
大丈夫か?
520人が亡くなった御巣鷹山・日航機墜落事故から20年。
あの大惨事の反省が風化していないことを願うばかりである。
地下鉄オタク疑惑 [Arts&culture]
なんと全部、地下鉄の広告ポスター。
数十年前のポスターのレプリカ、現代のものなどいろいろあります。
地下鉄に乗って出掛けよう、と呼びかけるポスターです。
今、飾っているのがこの3枚。
まるで、地下鉄オタクの部屋です(笑)。
The Film-Lover
Chas Pears
1930年
Penguins
Charles Paine
1930年
Paint The Town
Huntley / Muir
1987年
残念ながら、ロンドンの交通博物館でしか売っていません。
3枚とも以前、購入したもの。
でも、新しいのが欲しいなー、もっと買っておけばよかったなー、と思っていたら、なんとこの交通博物館のサイトで何十枚も売っているのを発見!
大きさにもよりますが、1枚1000円~2000円くらい。
しかも、日本にも郵送してくれる!えらい!
眺めていたら、欲しいアートポスターがいっぱい!
これ、欲しいっ。↓
The Playgoer
Chas Pears
1930年
こんなのもいいかも。↓
Keeps London Going
Man Ray
1938年
夏ならこれかな?↓
Summer Sales
Mary Koop
1925年
郵送&手数料は1回(1枚)の注文で約1000円。2枚目からは1枚につき約200円を追加していけばいい。あー、何枚も買ってしまいそう……(汗)。
ポスターに囲まれて流す音楽は、
Girls Aloudの「Sound Of The Underground」で(笑)。
♪It's the sound of the underground
The beat of the drum goes round and round♪
英国の総選挙 [news&topics]
「30 Days」( A Month at the Heart of Blair's War)
Peter Stothard (著)
5日行われた英国の総選挙。
結果は、ブレア首相率いる労働党が議席数を大きく減らしたものの、過半数を超える355議席(日本時間7日午前1時現在)を獲得して勝利した。労働党が3期連続で政権を担当するのは史上初。
毎日新聞サイトの下記の記事が今回の結果について分かりやすく書いています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20050506k0000e030071000c.html
世論の反対が強かったイラク戦争への参戦に根強い批判があることなどから、労働党は今回、議席を大きく減らした。
「30 Days」は、イラク戦争に参戦するまでのブレア首相の30日間の言動、苦悩、葛藤、決断を1日ごとに追ったノンフィクションである。ブレア首相の政治人生のなかで最も厳しい30日間だ。久しぶりに本棚から引っ張り出してきた。
著者はタイムズ紙の元編集者であるベテラン・ジャーナリスト。驚くのは、ずっと官邸にまで入って、ブレア首相に30日間密着して取材している点である。
その日に何があり、スタッフとどんな会話をしたのか、誰と会ったのか、その時々でどのような表情をしていたのか、参謀はどんな言動をしていたのか、などが詳細につづられている。赤いマグカップで紅茶をすすりながら……なんていう情景描写もたくさん。ブレア首相がスタッフの間で「TB」と呼ばれている理由を冗談めかして書いていたり。プライベートな領域にまで踏み込んでもいる。
ブレア首相は側近に3人の政治アドバイザーを置いていて、1人は「政党の目」、もう1人は「外国の目」、そのほかの1人は「メディアの目」でそれぞれ首相に助言したり、戦略を練ったりしていたことなども説明されている。こうした点は、日本の政治家にも参考になるのではないかと感じる。
もちろん、首相や官邸が内部での取材を許可している以上、政権を揺るがすような核心に迫る決定的な事実はない。書けなかったこともあるのかもしれない。しかし、知られざる政権中枢の内部を見事に描き出している。この本は、イラク戦争参戦について批判・非難の嵐だった当時の新聞が報じている内容とつき合わせながら読むのが、正しい読み方だと思う。
ワイン好きな方に [世界の食]
「The Basic Basics Wine Handbook」
Richard Kitowski (著)、Jocelyn Klemm (著)
ワインを知り、買い、味わい、楽しむためのハンドブックです。
具体的なので、すぐに活用できるのがポイント高し。
そして、庶民の目線で書いてあるのが評価高し。
情報量も多いです。
英語というのが難点ですが、例えばバーベキューにはシラーズ、ジンファンデル、リースリングが合う、などの情報が単語だけで一覧表になっていたりもするので、文章を読まなくてもOK。これから夏本番。バーベキュー大会に持ち寄るワインの選択にも、これで困りません。味を表現する言葉の一覧表もあり、楽しいです。
ワイン好きな人にプレゼントすると喜ばれる1冊だと思います。
コンビニで買ってしまうもの [食べ物&飲み物]
最近、コンビニでいつも買ってしまうもの。
「Off Beat Cafe」
東芝EMIと日本ミルクコミュニティとの共同企画商品である。
ジャズ専門レーベル「BLUE NOTE RECORDS」のアルバムジャケットとのパッケージコラボレーションだ。パッケージコラボは、同レーベル史上初の試みという。
今夜買ったのは、ソニー・クラークのカフェ・ラテ。
1958年1月5日録音「クール・ストラッティン」
パッケージの種類は現在、このほか3種類。
コンビニでクリフォード・ブラウンに出会うなんて、小説のワンシーンのようだ。
商品棚のカフェ・ラテ・コーナーで一際輝いています。
でも、一部のファンには抵抗があるだろうなー。
なんてことするんだっ!って。
ちなみに、商品ターゲットは「自分のためのゆとりを求める30~40歳代の男性」(日本ミルクコミュニティ)だとか。
もしパッケージが今後追加されるのならば、
ハービー・ハンコックの「Speak Like a Child」のジャケットを希望。
The Book of Love [映画]
映画のシーンとストーリーと音楽と歌詞がピタリと合う。
そんな瞬間に出会うと心が震える。
最近、しびれたのが、
Peter Gabrielの 「Book of Love」
Magnetic Fieldsのカヴァーです。
米国版「Shall We Dance?」で流れます。
配役がどうのとか、日本版とどの部分が違うのかとか、
もうどうでもよくなります。
(でも、小泉首相はリチャード・ギアに似ていないという点だけは譲れない)
いい曲です。
Peter Gabrielの歌声にしびれます。
♪The Book of Love has music in it
In fact, that's where music comes from♪
伝説再び! [音楽]
5月2日夜、英国であの伝説のロックバンド「クリーム」が36年ぶりに再結成!
再結成ライブは、1968年の解散公演と同じロイヤル・アルバート・ホールで行われた。現地は大興奮だったろうなー。
それにしても、すごい。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー。
3人とも60代である。
還暦をすぎた3人もすごいが、観客席もまたすごかったらしい。英ガーディアン紙では、ライブ会場では40歳以下を見つけるのがなかなか難しく、「雰囲気はロック・コンサートというよりも、ウィンブルドン選手権にお目見えする企業の歓待用テントのよう」と書いていた。
クラプトンといえば、昨晩、ものすごいDVDを観てしまった。
たまたま回ってきたDVDなのだが、観てぶっ飛んだ。
知る人ぞ知る伝説のロック映画「トミー」(コレクターズ・エディション)である。
ザ・フーの〝ロック・オペラ〟を映画化したものだ。
フー!
(レイザーラモン住谷ではありません)
クラプトンは伝道師として登場し、ギターを弾き、歌っていた。
こんなことやっていたんだ、クラプトン……。
ジャック・ニコルソンも歌ってます。
ティナ・ターナーは麻薬の女王役。すごい迫力。若いっ。
しかし、この映画はあまりにもすごくて、途中で観るのをストップしてしまった。
今の時代でもかなり前衛的である。
免疫のない人が一気に最後まで観るには、修行が必要です(笑)
「トミー」については、興味があればアマゾンの説明を読んでください。
(1975年の映画です)
そういえばクラプトン、「ブルースブラザース2000」にも出ていました。
しかもノーギャラで快諾したとか。
「Why not?」というセリフが耳にこびりついています。
波乱万丈の歌姫 [音楽]
ケイティ・メルア。
旧ソ連のグルジア生まれ。
ソ連崩壊後の家族4人の生活費は1か月1000円。
ロシア・モスクワ→北アイルランドに移住。
まだ20歳。
波乱万丈の歌姫だそうである。
しかし、こんな説明などいらないだろう。
歌声がすべてを凌駕する。
実は1年前にたまたま買ったコンピレーション・アルバムに彼女のシングル「The Closest Thing To Crazy」が入っていた。歌声を聴いた瞬間、「誰だ、これ?」と名前や経歴を確認したのをおぼえている。
この曲がブレイクしたきっかけはBBCラジオだった。DJのテリー・ウォーガン氏が初めて取りあげたところ、ラジオを聴いていた人々から問い合わせの電話が殺到する大反響を呼んだという。
ちなみに、テリー・ウォーガン氏は、33歳で皮膚がんで亡くなったエヴァ・キャシディを英国でブレイクさせたDJである。確かに、この2人の歌声は聴いた人を瞬時にとらえる存在感がある。
エヴァ・キャシディを初めて耳にした時も、「誰だ?これ」と思わず名前や経歴を調べたおぼえがある。
ラジオで火がついた後、あのエリザベス女王がケイティに会い、「ラジオであなたの曲を聞きました。素晴らしいですね」と賞賛の言葉を贈ったエピソードもある。「The Closest Thing To Crazy」が入ったアルバム「Call Off The Search」は6週間もチャート1位に輝いた。彼女を発掘したプロデューサーのマイク・バット氏はアーサ・キット、エディット・ピアフらを彷彿とさせるシンガーだと語っている。
ケイティ・メルア、エヴァ・キャシディ。パソコンで目も脳も疲れた時や飲みすぎた後に、私はよく、この2人のシンガーの歌を聴く。疲れがとれるのである。ついでに、心もきれいになるような気がする(←錯覚?)。
そのケイティ・メルアが近くやってくる。
6月5日、渋谷・Bunkamuraオーチャードホールで1日だけの公演をするそうだ。
行こうかな。どうしようかな。
行っておくべきかな、やはり。
チケットはまだ手に入るかな?
「The Closest Thing To Crazy」
こちらで曲試聴、PV視聴できます。興味があればどうぞ。
http://www.platia-ent.co.jp/artists/katie/disco.html
今宵の1枚 [音楽]
「Twentysomething」 Jamie Cullum
休日の深夜にまったり聞くのに最適。
今、一番ライブに行ってみたいジャズ・シンガー/ピアニストです。
来日しないかなー。
そろそろ日本で単独公演してもいいと思うのだけれど。
アルバム「Twentysomething」では、自作曲のほか、
往年のスタンダードナンバーから、ジミヘン、レディオヘッドまでと多彩。
「Singin' In The Rain」(雨に唄えば)、
マイ・フェア・レディの「I Could Have Danced All Night」
などのアレンジも素敵です。キュートです。クールです。
ピアノが独学とは信じられません。
4曲目の「Twentysomething」は、ジェイミーの自作曲。
大学は出たけれども何をしていいのか分からない。旅をするのもいいかも。恋に落ちるのもいいかも。起きたくないから寝かせておいて。放っておいてよ、僕は20代そこらなんだから……という曲です。誤解を恐れずに例えて言えば、ニートの心境をjazzyに歌い、演奏したものです。それが、妙にシブい。これはある意味、危険な曲です(笑)。
ところで。彼のライブ、すごいらしいです。
ピアノを立って弾いたり、足で弾いたり。
飛び跳ねてシャウトしたり。
CDジャケットではピアノの上を跳んでいます(笑)。
ライブを観た誰もがファンになってしまうそうです。
でも、キワモノでは決してありません。
才能あふれる25、6歳の青年です。
このアルバムも90%がワン・テイクだとか。
10代半ばからジャズ・クラブを渡り歩き、デビュー前に1000以上のステージをこなしている実力派。
最近、特に気に入っているのが「I Get A Kick Out Of You」。
コール・ポーターのカヴァーです。
♪I get no kick from champagne~♪