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どうなるEU? [news&topics]

欧州に激震。

30日早朝に飛び込んできたニュース。
泣きそうなシラク大統領の敗北宣言。

欧州連合(EU)憲法批准の是非を問うフランスの国民投票で「反対54・87%」「賛成45・13%」の大差で憲法批准が否決されました。これは政府批判の声、という見方もあります(シラク大統領に「ノン」という声ならば、彼の3選出馬の可能性も消えるでしょう。というか、すでに消えた?)。シラク大統領は「国民投票を政府批判の機会にするな~!!」と事前に国民に釘を刺していましたが。

今月上旬、このブログに「拡大するEUに関心を持たないと世界情勢から置いていかれると思います」というコメントを寄せていただき、これに対して私も「欧州連合(EU)憲法批准に関する報道などももっとあってもいいと思いますが……」と書いていたのですが、さすがに30日早朝からのニュース・情報番組ではかなりの時間を割いて報道していました。
http://blog.so-net.ne.jp/bounds/2005-05-07-1#comments

おそらく、来年、国民投票で批准を問うイギリスでも否決されるのではないでしょうか。フランスの国民投票での否決を密かに喜んでいる一人がブレア首相とも揶揄されています(笑)。

近々国民投票が行われるオランダ(6月1日)やデンマーク(9月27日)にも注視したいところ。五月雨式に否決に動くのでしょうか。もしドミノ現象が起き、これらの国でも否決されれば、欧州憲法の無効宣言が行われる可能性もあるでしょう。憲法はEU加盟25か国のうち1か国でも批准できなければ発効しません。

個人的な感覚から言わせてもらえば、そもそも25か国を一つの憲法でまとめるというのは無理があるというか、幻想というか……。同床異夢の典型ではないかと(当たり前ですが)。フランスやイギリスなどは、中東欧の安い労働力にかなり警戒感を強めています。トルコ人も含めて出稼ぎ自由化になれば、自国民の失業問題がさらに悪化。国民が危機感を抱くのは当然なんですね。オランダでも「トルコのEU加盟に反対」との国民感情が強いともいいます。

はてさて、どうなるEU?


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