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あの戦争は何だったのか [読書]

先週末、いくつかの大型書店に立ち寄ったが、
どの書店にも、戦後60年に合わせた特設コーナーがあった。

戦争を振り返る本などがずらりと並ぶ。
どれも読んでみたいと思うのですが……。
選びきれないほどの書籍を前に、手にとった1冊。

あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書
「あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書」
保阪正康 (著)  新潮新書

きょうは8月15日。
何か読んでみたいなーと思っている方におすすめします。

「大人のための歴史教科書」というサブタイトルがついていますが、中学生にも高校生にも読めるように分かりやすく配慮されていると思います。

ついでに、同じ著者が書いた本をもう1冊ご紹介。
こちらもおすすめ。
ずいぶん前に出版された本ですが。
(確か、私がまだ高校生の時でした……)
その後に文庫になったようです。
「瀬島龍三―参謀の昭和史」  保阪正康 (著)  文春文庫

瀬島氏、語るべきことをいまだに語っていません……。


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とりあえず…… [読書]

自民党を壊した男小泉政権1500日の真実タイムリーな1冊ということで。

「自民党を壊した男 小泉政権1500日の真実」(新潮社)
読売新聞政治部 (著)

壊しちゃいましたね、ついに。

今回の衆院選でも、公明の動きに要注意です(笑)。


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検察秘録 [読書]

東京地検特捜部、頑張っていますねー。

ということで、本日おすすめの一冊。
東京地検特捜部の舞台裏などが描かれています。

そういえば、鈴木宗男氏も読みふけっていましたね(懐かしー)。

「検察秘録―誰も書けなかった事件の深層」 (光文社)
村串 栄一 (著)


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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく [読書]

タイガー・ウッズが初めて全英オープンで優勝したのは2000年7月23日。
この時の会場もゴルフの聖地、セント・アンドリューズだった。

思い出すのが、奇しくも同じ日に自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで2連覇したランス・アームストロング。がんで長く闘病した後での2連覇だった。言うまでもなく、ウッズもアームストロングも米国人である。この2人が欧州で圧倒的な強さで優勝した日だった。

そのアームストロングが今、前人未到の7年連続7度目の優勝に向かって走っている。彼にとって最後のツール・ド・フランスだ。おそらく7連覇という偉業を遂げて、この世界最高峰の舞台から降りることになるだろう。現在33歳。引退にはまだまだ早いと思うのだが。シャンゼリゼを駆け抜ける最後の勇姿は見逃せない。

で、今読んでいるのがこの本。

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」(講談社)
ランス・アームストロング(著)

マイヨ・ジョーヌとは、ツール・ド・フランスで1位の選手だけが着られる黄色のジャージのこと。
原題は「It's Not About the Bike」

冒頭の部分に書いてある言葉が印象深い。

「最初にお願いしたいのだが、まず英雄とか奇跡といった考えは脇に置いておいてほしい。なぜなら僕はおとぎ話の主人公ではないからだ。ここはディズニーランドでもハリウッドでもない」(「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」より)。

過酷な闘病記でもある。生存率20%以下の状況から、完全復活を遂げるまでのストーリーだが、ヒーロー視しないで読むのが彼への礼儀だろう。

自転車で走ったときのような風を感じながら読みたい1冊です。


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気になるカレーソーセージ [読書]


カレーソーセージをめぐるレーナの物語「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」
ウーヴェ・ティム (著)

昨夜、ようやく読み終える。
ドイツ人女性の悲恋の物語。
カレーソーセージは、どのようにして生まれたのか……。

果たしてこれは実話なのか? それともフィクションなのか?

時代は1945年。場所は敗戦間近のドイツ・ハンブルク。
20代の脱走兵を自宅にかくまう40代のレーナ。

脱走兵は見つかれば死刑だ。
彼は妻子はいないと嘘をつく。
そして、レーナの愛にこたえる。
レーナは彼の命を左右する存在でもあった。

しかし、ついに戦争が終わる。
もう死刑になることはない。
レーナは戦争が終わったことを彼に隠し続けるが……。

ドイツには何度か行ったことがあるが、このドイツ名物・カレーソーセージというものを食べたことがない。屋台で売られている庶民の味らしい。一度、食べてみたいものである。

小説中に出てくる、コーヒー豆の代用となったドングリのコーヒーも気になります。


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ブックカバー考② [読書]

※ブックカバー考①からの続きです。興味のある方は①からお読みください。

ある日、書店の片隅に興味深いものを見つけてしまった。

「ブックカバーをご自由にお取りください」というラックである。
文庫本に合う大きさの、こじゃれたデザインのカバー。
触ってみると、厚手で丈夫そうだ。もちろん無料。
Amazonで買った、書皮のない文庫本用に好きなデザインのカバーを2つばかりいただいてきた。

一面のデザインは、有名企業の広告。
しかし、商業的というよりもデザイン性に優れた作品だった。
「ブランドブックジャケット」(通称ブラジャケ)というブックカバー広告である。

もともと書店のカバーには、書店名や企業の広告などがデザインされているが、これが私にとって斬新だったのは海外の企業の広告もあったからだ。

例えば、マイクロソフト社、BMW、ブルームバーグなどである。
マーケティングに優れた企業が多いのに気がつく。
本を読む層をターゲットにする読みはなかなか鋭い。
そういう層の知的・美的センスをくすぐるようなデザイン。
そして、配布する期間は短く、枚数を限定。希少性を出すことも忘れない。
アディダス、PIPER-HEIDSIECK、ぺリエ、ハーゲンダッツといった広告も過去にあるが、今となっては手に入らない。

もちろん、そのカバーをつけた本を電車などの中で読めば、企業のPRに即つながる。なにしろ、注意散漫の通りすがりの私ですら、はっ!と気がつくほどのスタイリッシュなデザインなのだから。

では、そのラックを置く書店にとってはどういう意味を持つのか。
当然、レジでは書店オリジナルのカバーをかけている。
ラック設置については一定の設置料金が書店側に入るのだろう。

私のようにAmazonなどネットで買った本用にもらっていく客は意外と多いのでは?と思っている。書店に行く時に、どうせならあのカバーが置いてある店に行こう、となってしまう。この無料カバーを出している企業をざっと見ると、Amazonの利用層と商品を売り込みたい層と合致するように感じる。ソニー(バイオをデザインしたカバー)の作品もある。

Amazonでも本を買う本好き人間なら、書店に足を踏み入れたら、書籍を物色せずにはいられないだろう。新刊を手に取らずにはいられないはずだ。つまり、書店にとっては、ネットで本を購入する層を店に引き寄せる一種の武器になるのでは、と私は考えている。

書店、客、広告主の三者にとって利のある手法である。
うーん、これはいいところ突いているなー、と店先で感心した次第である。TVでCMをガンガン流している大企業がこうしたミニコミ的な広告戦略を打っていることに驚いたが、それほどPR効果のある広告媒体ということの裏付けでもある。

外資系企業が、本にはカバーをかけるという非常に日本的な文化の特徴をとらえていたことにも感心した。過去には、ニュージーランド観光局の広告もある。日本人スタッフの提案かもしれないが、やはり外国から来た人にとっては、この習慣がめずらしく、目につくのではないかと思う。

7月には香水をつけた広告カバーがお目見えするという。
普段ネットでばかり本を買う人も、こうしたラックを置いている書店に足を向けてみてはいかがでしょうか。

この「ブラジャケ」。まだ首都圏の約100店にしか設置されていないが(関西にも5店ある)、今後は全国的に広がっていくのではないかと予想している。ほかのサイズのカバーも出るのだろうか。

私見だが、時間に余裕のある若者はできる限り書店で買い物をしてほしいと思う。親も子供用の本はネットでは買わず、書店に子供と一緒に出向いてほしい。書店で本を探す技術を身につける機会というものを若い人たちが失ってしまわないか、ちょっと心配しています。クリックで欲しい本が一発で出てくるのは便利だけれど、店内あちこちのコーナーを巡りながら本を探す楽しみというものも十分に知っておいてほしいのです。


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ブックカバー考① [読書]

ああ、自分は日本人だなーと感じる時。
それは、買った本にブックカバーをかけてほしいと伝える時だ。
お店の人も必ず「カバーおかけしますか?」と尋ねる。

なぜブックカバーをかけるのか。

私の場合は電車の中などで、他人に何を読んでいるのか知られたくないからである。それは、自分が電車の中で他人が読んでいる本をチェックしているということでもある。もちろん、「ほぉー、こんな本が出ているんだ」「面白そうな本だな」とあくまでも本の情報が気になるだけなのだが(と言いながら、この人は今決算書の勉強をしているんだーとか、想像を膨らませています)、逆に自分が読んでいる場合は放っておいてほしいのだ(自分勝手です)。

要するに、他人の目が気になるのである。
個人主義の発達した国ならば、人は人、自分は自分で気にならないのだろうか。

日本以外で書店でブックカバー(正確には書皮)をかける習慣のある国を私は知らない。サイズ的に無理というか、過剰包装ということになるのだろうか。実は発想自体がないのでは?と思っている。おそらく書店員の芸術的な折りこむ技術も。外国で本を買った時もブックカバーがほしくなるのだが、そんなサービスにお目にかかったことがない。そして、外国の電車の中で紙のカバーをつけた本を読んでいると、かえって目立つ。

他の人はどう思っているのだろうかと気になり、ブックカバーをかける理由について何人かに聞いてみた。意外だったのは、「本を汚したくない」という意見が多かったことだ。これもまた、日本人らしい発想である。

Amazonで本を購入する人が多くなっている。しかし、Amazonではブックカバーをつけるサービスはない。私の場合、新幹線や飛行機などに乗るときに読もうと思う本は、あまりAmazonでは買わない。ブックカバーがほしいと思うからである。Amazonもブックカバーをつけるサービスをすれば、もっと売れるだろうと思うが、コストも人手も時間もかかってしまうので無理だろう。せめて紙だけを同封してくれたら自分で折りたたんでカバーにするのだが、まあ現実的ではない要望である。

こうしたことを考えていたころ、「これはなかなか上手い手法だな」と感心したことがある。
(長くなりそうなので、次回に続く)


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イラク戦争は終わったか! [読書]

イラクで武装勢力に拘束されたとみられる斎藤昭彦さんに関する報道が途絶えている。イラクに関する報道も縮小。こんなことでいいのかな……?

「イラク戦争は終わったか!」(河出書房新社)
BBC特報班(著)
イラク戦争は終わったか!
ぜひとも読んでいただきたい1冊である。

約1年半前に日本で出版された本だが、タイトルが示しているようにイラク戦争はいまだ「続いている」と言っていいのではないだろうか。

命をかけて従軍した記者らBBCのジャーナリスト計20人がそれぞれ執筆しており、読み応えあり。テーマも多彩だ。

このなかで、バグダッッドで首都陥落をリポートしたアラン・リトル氏は次のように書いている。
「アメリカは表現の自由を戦車でイラクに運んできた。しかしフセイン失墜後に一番印象的だったのは、この新しい自由の最初の標的になったのが、フセインではなくアメリカだったことだ。パレスチナホテルの前で歩哨に立つアメリカ兵たちも唖然としていた。思いもかけないことだったのだ。アメリカの兵士たちはみずからを解放者と考えていた。そして残酷な専制政治から解き放ったイラク市民からは、とうぜん歓迎されると思いこんでいたのである」(イラク戦争は終わったか!より抜粋)

そして、「アメリカは今、民主主義を『輸出』するという情熱に駆られているが、それには大きな問題が横たわっている」と興味深い指摘、解説をしている。

イラク戦争を振り返りたい、イラクの未来を考えたい、そんな時にはこの1冊を手にとってみてはいかがでしょうか。


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異能の元外交官を読む [読書]

2冊併せて読みたい本。

「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」(新潮社)
佐藤 優 (著)

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて






「日露外交」(角川書店)
斎藤 勉 (著)

日露外交






「日露外交」は2年くらい前に友人にあげてしまったので、もう一度買って読もうと思う。

ソ連崩壊前後の歴史的転換期に、ともにモスクワで「夜討ち・朝駆け」を続けていた2人の著書である。


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ザ・ホテル [読書]


ザ・ホテル―扉の向こうに隠された世界

「ザ・ホテル―扉の向こうに隠された世界」

旅に出たくなると、読み返してしまう本。
作家が五カ月間滞在し、書き上げたノンフィクション。

とにかく、おもしろい。
こんな客がいるのか、ここまでサービスを徹底するのか、と驚く。
ソニーのテレビを部屋から出さなければいけなかったエピソードにも笑った。
伝統と格式を守り、かつ利益を上げなければいけない名門ホテル。
収益改善のために送りこまれた総支配人が経営の近代化に奮闘する。
翻訳もすばらしく読みやすい。
ホテルに滞在するのが楽しくなる一冊である。

ザ・ホテルとは、かの「クラリッジズ」
このホテルが舞台です↓


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裏本時代 [読書]

「裏本時代」 本橋 信宏(著)

10年近く前に、知人から送られてきた本。
ときどき、なぜかふと読み返したくなる不思議な一冊。

ブログ・ジャーナリストを目指す若きブロガーたちに。

こんな時代がかつてあった。

いやらしい話は一切ないので、その辺は期待しないように(笑)。
熱き男たちの話です。
駆け出しの記者らが写真雑誌の創刊から休刊まで駆け抜ける。
「FOCUS」編集長隠し撮り騒動、なんていう章もあったり。

今は、新潮社から文庫で出ているようです。
何年か前、週刊文春で坪内祐三氏も激賞していたような……。

裏本時代


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