無宗教? [雑感]
日本人同士ならば、あうんの呼吸で理解しあえることですが、外国人と話をしているとしばしば自問自答までしてしまうのが宗教の話。
私は典型的な日本人の宗教観です。
日本人同士ならば「無宗教です」と言っても問題はないけれど、よく言われるのは「外国では無宗教と言うとアナーキーな人と思われることもあるので避けましょう。仏教徒と言っておくのが無難です」ということ。日本語で言うところの「無宗教」という概念は、どうも通じないらしい。
日本人以外に説明するときは、こんな感じです。
「うーん、理解してもらえるかどうか分からないけれど、日本人は特殊で……。多くの日本人はキリスト教徒でもないのにクリスマスも祝うし、教会で結婚式を挙げる人も多い。その一方で、葬式にはお坊さんに来てもらう、新年には神社に詣でるし、クルマを買えば神社でお祓いをしてもらうし……。そもそも日本では八百よろずの神が……。でも、まあ強いて言うならば仏教徒かなあ……」
しかし、私の場合は「仏教徒」と言い切るには後ろめたさがあります。
それほど信心深いわけでもなく、宗教というよりも冠婚葬祭の側面が強いし。
「無宗教」と言うほうがしっくりくる。
そんな迷いを持っている人は多いのではないでしょうか。
外国人にはとりあえず「仏教徒」と言っておくけれど、それでいいのかなあ、と。
でも「無宗教」と言ってしまう人は、堂々と「仏教徒」と言っていいそうだ。
とある医者というか学者らがそう話していました。
さくっと言えば、無宗教という概念は仏教の考え方だというのです。
(宗教の話には疎いので、話が大雑把ですみません)
とは言っても、クリスマスにはケーキを食べたいし、セントパトリック・デーには無病息災のパンケーキを食べたいし、イースターにはタマゴ型やウサギ型のチョコレートを食べたいし……。
↑人はこれを食い意地が張っているだけといふ……。