SSブログ

フィルムカメラ時代の思い出 [digital]

最近はパソコンだけでなく携帯電話でも海外から写真を送信できる便利な世の中になったようですが、デジタルカメラもない昔は海外から写真を電送するということはとても大変でした。

私は携帯電話では写真を撮らないのですが(←ピンボケしてしまうなどうまく撮ることができません)、いい時代になったなあと思います。

その昔、フィルムカメラで撮った写真を海外から電送する際は、特別なルートとお金がかかった憶えがあります。昔といっても十年ちょっと前までの話ですが……。デジタルカメラや衛星電話などが登場する前の時代です。

私も後々知ったのですが、当時は海外から写真1枚を電送すると1枚につき、7~8万円かかったようです。つまり、ぼけぼけの写真でも7、8万円!。10枚写真を送れば70~80万円かかると聞いたときがあります。

ひえーっ、当時は私も周囲も知らなくてよかったー。ボケた写真1枚に7万円も8万円も無駄遣いしたとわかった日には……。何も知らないで適当にばかばか電送していました……。

プリントした写真なら私もピンボケかどうかはわかりますが、現像段階のネガフィルムではちょっとしたピンボケは私にはわからないですよー。プロのカメラマンじゃないですからね。

そんなにお金と手間をかけて送る写真はどんなにすごいんだろうと思われるかもしれませんが、そんなお金や手間や時間をかける必要もないしょーもない写真ばかりですよ(笑)。

現地でわざわざ待機して実際に写真を電送してくれる外国人たちも「なんでこんなしょーもない写真を?こっちも忙しいのにっ!」と思っていたに違いありません。

たぶん、出張の領収書がわりのような意味合いもあったと思います……。
おい、こら!誰の目も届かないからといって遊んでいるんじゃねーぞ、証拠の写真を直ちに送れ!という。

数日間でも海外に出ると写真を必ず電送するのが義務でした……。写真1枚を電送するのに移動も含めると半日は無駄になるので、本来の業務もそこでストップです。

当時は海外でも使える携帯電話もなく、国によっては街の電信会社まで出向かないとファクスも送れない土地もあって、一度出張してしまうと現地からも日本からも連絡がなかなかとれなくなる時代でした。もちろんホテルや公衆電話からは電話できましたが、移動をしているとそれすらも簡単にできないときもあるのです。

現地では1人で任務を遂行しないといけないので結構大変でした。言葉がまったく通じない知らない土地でタクシーや列車に乗って写真を電送してくれるところへ行くのは。

今のようなインターネットもありませんので事前に細かい地図を調べるということはほとんど不可能。しかも初めて行くような国ばかり。振り返ると、事件とかに巻き込まれなくてよかったなーと思うこともあります。昔は若くて今ほど疑い深くなくてぼーっとしていましたし。あっ、ぼーっとするのは今でもか。

デジタルカメラが実用化レベルで登場すると、今度はインマルを背負っていくという新たな面倒な時代が到来します。

……という苦労がかつてはあったのですが、今は携帯電話を掲げてカシャと撮影。その場で携帯電話のメールに添付して瞬時に日本の誰にでも届くのですからすごいですよね~。

これから10年後はどうなっているのでしょうか。さらに便利になっていることは間違いないと思いますが、想像ができません……。


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。