ライフ イズ コメディ! [映画]
先日紹介した「パイレーツ・オブ・カリビアン」でバルボッサ役を演じているジェフリー・ラッシュの主演作です。ジェフリー・ラッシュはやはりすごいなーと再確認すること間違いなし。
邦題は「ライフ イズ コメディ!」となっていますが、決してそうではないピーター・セラーズの波乱万丈な人生を描いた作品。コメディ(「ピンクパンサー」シリーズ)から逃れたくて苦悩、抵抗する姿には、決して「ライフ イズ コメディ!」ではないことがうかがえます。
ただし、ピーター・セラーズの映画を観たことのない人には、ジェフリー・ラッシュがどれだけピーター・セラーズの演技に激しく似ているかはよく伝わらないかもしれません。もう、そっくり!です。
ところで、この映画。
日本の映画館でお金を払って観たという人は多くはないのではないでしょうか?
というのは、上映された六本木のTOHOシネマズでは、なんと、1週間で打ち切り……だったのです。私は運良く上映中に観に行ったのですが、確かにガラガラでした。
「映画が大好き、という人は日本にはこんなに多いのに、どーいうことー?」と思いましたよ~。おそらく、観に行こうと思っていたらいつの間にか早々に打ち切られていたという人も多かったのではないでしょうか。いい映画でも早めに観てあげないとこういう目に遭うこともある、ということを知った作品です。
人を泣かせるより、笑わせるほうが難しいとよく言われますが……。
この映画にはところどころにホロリとくるシーンがあるのですが、あと1秒このままそのシーンが続けば涙が出そうな瞬間、「笑い」に転じる手法がとられていると思います。そのタイミングは見事なものでした。
それにしても。この映画を観終わって、ピーター・セラーズには「チャンス」でオスカーをあげてほしかったとあらためてつくづく思いました。
過去の関連日記です。↓
「being there」(05年5月29日付)