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今宵、フィッツジェラルド劇場で [映画]

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』 

小林信彦氏が好きそうな映画ですね。3月3日ロードショーだそうです。
ロバート・アルトマン監督の遺作になります。
メリル・ストリープらが出演しています。

先日、映画『ゴスフォード・パーク』のことを少し書きましたが、
なんと! アルトマン監督の過去の作品を今週末から1週間、映画館で上映するという情報が!!

2/24(土)~3/2(金)@渋谷のル・シネマ
ロバート・アルトマン特集

「ロング・グッドバイ」(1973年/アメリカ/112分)
「相続人」(1997年/アメリカ/114分)
「ゴスフォード・パーク」(2001年/イタリア・イギリス・アメリカ・ドイツ/137分)

以上の3本を連日、組み合わせて上映するそうです。
しかも料金がとても安い! 各1200円均一(当日券のみ)。
素晴らしい企画です。

私は上記のうちゴスフォード・パークしか観たことがない。
それも映画館の大スクリーンでは観ていない。
週末、観に行きたいなー。ほかの作品も観てみたい。

ゴスフォード・パークについて、アルトマン監督が次のように語っていたことを憶えています。

「これは大人の映画だ。そこをはっきりさせたかった。この映画は子供が観るものじゃない。14歳以下の子供が観てもつまらない映画だ」

貴族社会を描いた作品ですが、アルトマン監督はわざと「Fワード」を連発させています。大人の映画だと区別するために。いいねっ、その心意気っ。

「Fxxxが4回以上で保護者同伴になる。私はR指定を目指していた。8~12回はFxxxと言わせた」というようなことを話していました。
巨匠、そこまでして……(涙)。

何回も観ているのに、DVDも持っているのに、
なぜスクリーンで観たいかという理由。

第一に、アルトマン監督の仕事を大スクリーンで観たい。

たとえば、窓ガラスは当時の製法でつくり、気泡や歪みをそのまま再現したというほどの細部へのこだわり。ストーリーというよりもアルトマン監督への追悼の意を込めて観に行きたいな、と(監督は昨年11月に亡くなっています)。

そして、今をときめく主役級の俳優たちの共演はやはりスクリーンで観ておきたい。ヘレン・ミレンが25日にもしも主演女優賞を獲得したら(ちょうど、アカデミー賞の時期!)、映画館は混みそうですね……。

日常と殺人ミステリーを貴族(階上の人間)、使用人(階下の人間)それぞれの立場と視点から見つめるというコンセプトのもと、階上の貴族のシーンには必ず使用人をお供させるなどの凝った演出がされています(監督の解説を聞くまでは全く気がつきませんでした)。

ただし、初めて観ると、登場人物が多すぎて全人物の背景を把握できません。

この点はご注意を(笑)。
監督も「2度目に観て初めて気がつくセリフがある」とも話しています。

それから殺人事件はなかなか起きません。
それまでは辛抱強く、人間観察をしていましょう。

ジュディ・デンチの娘さんも出演しています。
↑これも全く知りませんでした。

ロバート・アルトマン特集@渋谷のル・シネマ ↓
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cinema/lineup/shosai_altman.html


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