コーヒー1杯で7万7000円③ [パソコン]
一夜明け、パソコンは死んだまま。
私も瀕死状態。
休日なので、電話相談窓口も休み。メーカーも休み。
でも月曜日まで待っていることはできない。
思いついたのは休日もやっているショールーム。
幸い銀座は近い。ダメモトで持参して相談してみよう。
持ち込める修理窓口を教えてもらえるだけでも助かる。
それだけでも落ち着ける。
ここでは修理は取り扱っていません、という言葉を覚悟していたのだが……。
買い物客用と思われるお客様相談窓口のフロアへ行って、状況を説明する。すると、なんとその場で修理工場へ出す手続きをしてくれるではありませんか。
対応も迅速、丁寧。
ああ、こんなバカ相手に申し訳ない(←心の叫び)。
もっとも、この段階ではパソコンが直るかどうかもデータが残るかどうかも不明。
説明を聞くと、修理ではリカバリー作業でハードディスクを初期化する確率も高いらしい。知人たちからも、修理に出すとリカバリーされてデータは消えるよ、いちいちデータを取り出したりしないよ、と聞いていた。
でも言ってみるだけ、言ってみよう。
「パソコンは新しいのを買えますが、データは……。なんとかデータが残るようにお願いできませんか? できるだけ残す方向でひとつ……その……」
「お客様には修理に出す前にデータをバックアップしていただくことをお願いしています。でも、お客様の場合は突然電源が切れて起動しない状況ですよね……。こういう場合に備えて、お客様には日ごろバックアップをとるように常にお願いしているのですが」
お、おっしゃるとお~りでございます。
すべて、すべて私が悪いのです。
バックアップもとっていないズボラなのにデータを残せなんて無理を言って、ずうずうしいにもほどがあります。わかっていますとも。でも、でもね……(涙目)。
リカバリーなどを許可する誓約書(?)にサイン。
これがないと修理工場には引き取ってもらえないらしい。
ああ、やはりあきらめるべきなのかな。
どちらにしても早く結果が知りたい。
ここでまたダメモトで「できるだけ早くお願いしたいのですが」と頼むと、
大至急扱いにしていただけた。
ああ、ありがたや、ありがたや。こんなバカ相手になんてお優しい対応……。
そして2日後に電話が鳴った。
(続く)。
まだ続くのかいっ!