安楽死の裁判 [その他]
富山県・射水市民病院で入院患者7人が医師によって人工呼吸器を外され死亡した問題で、ある海外テレビドラマの話をふと思い出した。
さっそくDVDを探し出し、あらためて観てみた。
難病患者を安楽死させた青年医師が終身刑の宣告を受ける話だった。
「これは慈悲からの行為」「患者を耐え難い苦しみから救った」と最後の主張をする弁護士。「自殺装置などの姑息な手段をつかわず、法の網をくぐり抜けることをしなかっただけです」
これに対して判事は、医師の気持ちに理解を示しながらも現実的な判断を下す。
「それはよく分かりますが、網をくぐり抜けなかった彼に法律的に考慮の余地はありません。この裁判を担当してあなた(医師)に深い敬意を抱きました。あなたの高みには及びませんが、同情の念も。ですが、私は法に準じて刑を宣告するしかありません。終身刑を言い渡します。神のご加護を」
ちなみにこれは「アリー・マクビール」という米国のテレビドラマ。
いつもトンデモ裁判でドタバタするコメディ・ドラマだが、時々、死について考えさせられる裁判シーンなどがある。
この医師の話もある回の一部を構成するエピソードだけれども、とても記憶に残る話だった。
射水市民病院では何があったのか、どういう判断だったのか。患者の気持ちは? 患者の家族の思いは? とても気になります。
問題の外科部長はコメントを避けているが、きちんと真実を語るべきではないか。