電車男の紅茶 [食べ物&飲み物]
先日、クロテッドクリームとスコーンを買いに銀座松阪屋の「べノア」へ。
閉店間際に行ったので、B1フロアは閑散。
でも、べノアの店の前にはお客さんがいました。
カジュアルな若いカップル(男性はそんなに若くなかったかも)が、あーでもない、こーでもないと、ず~っとお店の前でどの紅茶にするのか悩んで話していました。「どうする?」「ええーん、どうしよう、どうしよう。うーん」みたいな会話でした。どうみても常連ではなさそうだし、だからといってたまたま通りかかった店で紅茶を買う、といった感じでもなさそう。
べノアのスタッフが懇切丁寧に紅茶の特徴などを説明し、一生懸命相談にのっていました。私が立ち寄る前からこのカップルはいて、私が買い物を済ませてもまだお店の前にいました。
なんとなく不思議な光景でしたが、後からべノアの紅茶が今、「電車男」の影響で大人気なのだと知りました。
いやー、そんなこと全然知らなかったー。
電車男については本も映画もテレビドラマもまったく見ていないので、よくわからないのですが、どうも一連のストーリーの中で、このべノアの紅茶が出てくるらしいのです。
そうだったのかー。ブームになっていたんだー(←気がつくの遅すぎ?)。
あのカップルもそれで買いにきていたのかも。
それにしても、微笑ましいですね。
本や映画に出てきた紅茶を2人で買いにくるなんて。
私も映画を観ている時に、映し出される食べ物がすごく気になります。
悲しい映画であっても、「あの料理おいしいそー」とか思ってしまいます。
(↑食い意地が張りすぎ!?)
私がべノアに行く理由は、本場コーンウォールのクロテッドクリームが手に入るからです。本物のクロテッドクリームは日本ではつくれないもので、べノアのものはもちろん現地からの直輸入です。日本でもクロテッドクリームをつくった会社がありましたが、あの風味や色合いをそっくりそのまま再現することは日本では不可能でしょう(牛や牛が食べる草、気候などが違うので)。輸入するにしても日にちがもたないので、輸入して売っているところは希少なのです。
スコーンを半分に切って、クロテッドクリームをたっぷりと塗り、いちごジャムもたっぷりのせて食べると絶妙な味のハーモニーになります。別々に食べると特になんでもない味が「三位一体の妙」を奏でます。
べノア以外で、デボンまたはコーンウォールで生産されたクロテッドクリームを売っている店がありましたらお知らせください(懇願)。