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国際緊急援助隊救助チーム [旅]

中国の四川大地震で被災地に派遣された日本の国際緊急援助隊救助チーム。

今回も日本側の初動は実に早かったのですが……。

消防庁がすぐに「国際消防救助隊」メンバーに成田空港への集結命令を出したのですが、当初、中国が受け入れを拒否したため、全国各地から東京に結集したメンバーがとんぼ返りしたんですよね~。

そして、数日たってから中国から要請があり、国際緊急援助隊救助チームを招集、ようやく派遣。到着したのは地震発生から5日目。その時間のロスが実に惜しい……。

ちょっとした思い出話ですが、以前、海外の大震災に派遣される国際緊急援助隊救助チームの先発隊と同じ飛行機にたまたま一緒に乗ったことがあります。

確か成田空港の夜出発のエールフランス航空機。

背中に「JAPAN」という文字が大きく書かれたあの目立つユニホームのまま、長距離線で移動されていました。まさに「日本」を背負っての任務です。お疲れ様です!と、こちらも身が引き締まる思いがしました。

うろ覚えなので、あらためてちょっと調べてみたところ、
2003年5月のアルジェリア大地震での派遣だったようです。

早朝にパリ着だったので、その後、乗り継ぎをしてアルジェリアへ向かったのでしょう。十数時間(もっと?)の長いフライト後にそのまま救助活動とは頭が下がります。

私もフライト中はビールもシャンパンもワインも飲まず、飲み物はペリエだけで過ごしましたが、へろへろ、ふらふらでした。

しかしながら、体調が悪くなるなど機内で何かあったらこれほど心強い乗客はいないですよね~。救急のプロですから。……と思ってしまったのは不謹慎ですね、すみません。

国際協力事業団によると、アルジェリアに派遣された国際緊急援助隊救助チームは地震発生の約18時間後に成田を出発、約39時間後に現地に到着して活動を開始。 当初の約36時間は不眠不休の活動を行ったそうです。

そして、地震発生から52時間後に倒壊したホテルの瓦礫の下から生存者1人を救出。

今回、中国側が早く受け入れを決断していれば、1人でも助かった命はあったのではないでしょうか。現地では活動場所が二転三転でさらに時間のロス。また、報道によると、人民解放軍のメンツかなにかで思うように活動させてもらえなかったらしいですし……。

災害も途中から人災になりかねないことを中国の政府や軍の人々に知っていただきたいですよね。

でも、日本の国際緊急援助隊救助チームには現地の中国人たちから感謝や称賛の声が相次いでいるようです。お疲れ様でした。
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コメント 10

ミホ

中国もそうですが、受け入れを未だに拒否しているミャンマーが気になります。あちらは、水害で伝染病が発症しているとのニュースも耳に入りますし。自国の面子より、国民を救うことを第一にして欲しいですよね。
by ミホ (2008-05-22 01:55) 

はるちー

>ミホさま
ミャンマーも心配ですよね~。
日本政府は緊急医療チームの早急な派遣の準備を整えているらしいのですが、肝心のミャンマー側が……。
なんとかならないものでしょうか……。メンツのために自国の国民を犠牲にすることは本当に理解できませんよね。
by はるちー (2008-05-22 08:03) 

snorita

ビルマ(ミャンマーとあえて書かない)の悲惨な状況、連日テレビでやっています。中国にしてもビルマにしても、国民不在、というのが気になりますね。軍や共産党のお偉いさんが、被災地に慰問にいったって何の役にも立たないのに、そういう映像もたくさん。
中国への医療チーム、がんばってほしいです(知り合いが参加してますんで)。
by snorita (2008-05-22 08:55) 

Windmill

自衛隊の輸送機使ってるのかと思ってました。
普通に航空機つかってるんですね。
by Windmill (2008-05-22 16:27) 

chicory

私もこの夜出発早朝シャルルドゴール着のエアフラ便、乗ったことがありますが、ひどく疲れたのでそれ以来、一度も乗ったことがありません。
あれからトランジットして被災地に行かれるなんて・・・。

中国やミャンマーの被災者の方はほんとうにお気の毒です。しかし、中国はまだしも、ミャンマーは人災ではないかと思います。

by chicory (2008-05-22 19:36) 

はるちー

>snoritaさま
さすがsnoritaさん!ビルマですよね。
日本はすっかりミャンマーが定着してしまっているので、ついミャンマーと使ってしまいます(反省)。
軍が力を持ちすぎる政権というのはやはりダメダメですよね~。どれだけ都合の悪いことがあるのでしょうか。
中国への医療チームにお知り合いの方が参加されているのですか! 現地で調整が難航していましたが、がんばってほしいですよね。
by はるちー (2008-05-23 08:05) 

はるちー

>Windmillさま
普通に民間機のエコノミーで移動されていました。
それも急な派遣なので、とりあえず空席をおさえたという感じなのでしょうね。空いた席に分散して乗っていたような気がします。それもすでに通路側など体に楽な席は予約で埋まっていますから、満席状態の狭い真ん中の席ばかりだったのでは?と思います。
到着してすぐに厳しい環境下で不眠不休の活動をされるのですから、大変だなあと思います。
by はるちー (2008-05-23 08:13) 

はるちー

>chicoryさま
あっ、あの便に乗ったことがあるのですか!
夜遅くの便で便利なんですよね。
それにしても、あの便はなぜあんなに疲れるのでしょうか(笑)。夜遅い出発なので、その日の朝から出発までずっと起きていて、早朝の到着後もずっと夜まで起きているため、結果的に2日以上起きていることになるからでしょうか?
フランスは問答無用のスト決行があるので、乗り換えで飛行機が欠航になっていないかスリルもあるのが怖い……(笑)。
大変な状況なのに他国からの援助を拒否するのは人災ですよね。なんとかならないものでしょうか……。
by はるちー (2008-05-23 08:23) 

モスフォレスター3

友人のカウンセラーが四川に派遣されます。災害後の子供たちの心のケアのための先鞭をつけるのが任務で、この方面の仕事はこれからが本番のようです。

現場ではいろいろなことがあるのでしょうが、2次被害として心配なのは放射能汚染でしょうか。
by モスフォレスター3 (2008-05-24 23:05) 

はるちー

>モスフォレスター3さま
ご友人の方も大変な任務ですよね。被災者が多く、言葉の問題もあると思いますが、この分野も日本がはるかに進んでいるので現地でかなりご活躍されるのではないでしょうか。ずいぶん前に、子供たちの心のケアをするカウンセラーにもさらにカウンセラーが必要という話も聞いたことがあります。お体に気をつけて頑張っていただきたいです。
被災地の映像が徐々に流れてきていますが、放射能汚染は本当に心配ですよね。
by はるちー (2008-05-25 12:15) 

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