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May Peace Be Upon Them [音楽]

聖火が今朝、日本に上陸。

飛行機が到着する前からの生中継や厳戒態勢の中での長野までの移送中継などの報道を見ていると、国際的な大物犯罪者の護送か?と思ってしまうほど(笑)。

もはや「聖火」の意味を持たないのですよね~。
こんなに世界中(中国を除く)から歓迎されない「聖火」、
人目を避ける「聖火」は史上初でしょう。
何のための聖火リレーなのでしょうか。

そんな朝、ふと思い出したのが、
ケニー・ギャレットのアルバム『ビヨンド・ザ・ウォール』。
約1年半前にリリースされた作品です。

初めて聴いたときは、非常にコルトレーンっぽいという単純な感想。
(↑いい意味です)。
前作や前々作などのようなわかりやすさとは違う雰囲気。

ジャケットを見るとわかると思いますが、中国を意識した作品。

最初は「うーん、私には難しいかも」といいますか、
万人に「これいいから聴いてみて」と薦めるには重すぎるといいますか、
それほど激しく聴き込むこともなく、しばらく放置していました。

とはいえ、アルバムの最後を飾る「May Peace Be Upon Them」などは、
ジャズを知らない人にもぜひとも聴いてほしい1曲だなあとも思っていましたが。

↑すごいです。
サックスが慟哭しています。
これはジャズなのでしょうか、というくらいの迫力です。

「Kiss to the Skies」というタイトルの曲も、字面からは想像がつかない重さ。

1曲目の「Calling」もすごいです。
(あのファラオ・サンダースが参加!)。

全体的にストイックです。

このアルバム、今年に入ってからあらためて聴いてみると、
かなりいいんですよね~。
最近は電車の中でよく聴いています。

さて、聖火リレー関連のニュースを見ていて、
このアルバムをなぜ思い出したかというと、
実はこの中国色が出ているアルバムには、
チベット仏教のお経を入れた曲もあるのです。

しかも曲のタイトルが、
「Realization (Marching Toward The Light) 」

意味深ですよね……。

私もどういう意図でこのアルバムが出来上がったのかあまり知りませんが、
想像以上に深いメッセージを含んでいるのは間違いないでしょう。

アルバムのタイトルは「Beyond the Wall」だし……。

このアルバムが出た当初、「なんで、お経なんだよ~(笑)」という感想を持った方もいらっしゃると思いますが、いま聴き直すと新たなメッセージが伝わってくるのではないでしょうか。

もしも今年のリリースだったら、グラミー賞を受賞していたかも?
(昨年のグラミー賞のジャズ部門「Best Jazz Instrumental Album」でノミネートされましたが、受賞は逃しました)。

過去の関連日記↓
魂のドラム
グラミー賞ノミネート
ケニー・ギャレット@ブルーノート東京

Beyond the Wall
『Beyond the Wall』
Kenny Garrett
タグ:聖火リレー
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