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払うべきものは払いましょう [映画]

米国のサブプライムローン問題はいつ終息するのでしょうか……。

周囲からは「アメリカ人、借りたものは返そうよー」
という声がたくさん聞こえてきます(笑)。

海外では日本人の特徴として「金払いがいい」という喜んでいいのか悪いのかわからない高い評価があるようですが、確かに賃貸物件などの貸し出し相手に日本人は人気らしいです(部屋をキレイに使ってくれる、という先入観もあるみたいですが)。

映画を観ていても、その作品うんぬんではなく、
思わず「払うべきものは払いましょう」と言ってしまいたくなる映画があります。

「砂と霧の家」
重い映画です。しかし……。
一緒に観た友人と映画の後、主人公の女性のだらしなさで盛り上がってしまいました。悲劇の元凶はそのだらしなさからだろうと。税金滞納しちゃいけないでしょうと。それなのになんでそんなに身勝手なのかと。映画自体は、亡命してきたイラン人一家の演技が特に見ごたえあり。

↑サブプライムローン問題で、ローンを払わない家庭と売りに出された家を買った家庭の間でこういう悲劇が起きなければいいけれど……。

「レント」
映画のメッセージ性は横に置いておいて、
観た友人知人は「映画、よかったよね」と言ったあと声をそろえます。
「家賃払えよ!」。

家賃を払っていないのに「すみません」感がないのが日本人には納得できないのかもしれません。さらに家賃が払えないのに天井の高い広い物件にとどまっているのも「?」なのかもしれません。映画前半の歌が何曲か続くシーンの一部で「えええー?」です。え、いや、音楽も映像もとてもいいのですが。

舞台ではそんなことは思わないので、豪華なセットのせいかもしれません。

まあ、このミュージカル映画にそんな無粋なことを言ってはいけませんが、サブプライムローン問題でふと思い出しました。


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コメント 4

ゆきち

確かに借りたお金は返しましょう!なのですが、サブプライムローンの問題は、不動産屋が買い手を騙すような手口で契約をして、結果払えなくなったという人が多いということです。かといって、騙された側に同情している訳ではないですよ^_^; 月収3000ドルぐらいしかない人が、6千万、7千万円ぐらいの一戸建てを買おうとする、身の丈を知らない人たちにも責任はあります。
まぁ、アメリカ人の世間知らず(ものを知らない)ということが一番の問題ではあるのですが・・・。
by ゆきち (2007-11-23 13:24) 

はるちー

>ゆきちさま
返済能力以上に貸すほうもおかしいですよね。
不動産業者は騙すのうまそう……。
「大丈夫、大丈夫、ローン組めるから買っちゃえ~」って。
まさか世界経済をこれほど揺さぶることになるとは想像もしていなかったでしょうね。
もしも日本で同じ制度があったら、同様に騙される人も多いと思います。契約内容はよく読まないといけないですよね。
米国人ってアバウトなのか細かいのか(←訴訟大国)、よくわからない国民性です(笑)。学校の算数の時間に金利の計算とか教えるべきかもしれませんね。
by はるちー (2007-11-23 23:35) 

モスフォレスター3

>「砂と霧の家」
重い映画です。しかし……。一緒に観た友人と映画の後、主人公の女性のだらしなさで盛り上がってしまいました。

⇒現代アメリカのステレオタイプのひとつなんでしょうか。

3人で見に行ったのですが、イラン革命史と現代アメリカ史とがあの家で交錯する深い展開で、そのあまりにも重い感動に皆しばらく口も利けませんでした。

あれがローン問題の映画になっちゃったら、嫌だなあ(笑)。
by モスフォレスター3 (2007-11-25 13:40) 

はるちー

>モスフォレスター3さま
実は私たちもすぐに口を利けない状態で、言葉を探していました。「かわいそう」の一言では片付けられないといいますか……。そのうち、やり場のない思いを主人公の女性にぶつけてしまったという感じです。イラン人家族がとにかくかわいそうで、「そもそも主人公の女性が郵便物をきちんとチェックしておけばこんな悲劇にならなかった!」と(苦笑)。
しかし、あの主人公の女性の生活や環境も現代アメリカ社会の現実なんですよね。うーん、もう一度、観たくなりました。
イラン人家族の奥さん、「24」のシーズン4でもいい演技をしていました。
by はるちー (2007-11-26 00:21) 

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