モンクの叫び [スコッチ]
前日はムンクについて書きましたが、
ムンクと言えばモンク(笑) ←ごめんなさーい。でも私だけではないはず、この発想。
そしてモンクといえば、「ストレート・ノー・チェイサー」。
「ストレート・ノー・チェイサー」といえば……。
エルダー・ジャンギロフが先週リリースしたライヴ盤に収録されていましたー!
↑これが本題(笑)。ムンクから強引な話の持っていき方です、はい。
『Daily Living Live At The Blue Note』
Eldar Djangirov
このライヴ盤、何に驚いたかというと「エルダーの声」にです(←そこかいっ!)。
ライヴだから本人のMCが入っているわけですね。
日本ではテレビで紹介されることもなく、一般社会ではまだまだ無名な若手。メディアでの露出も非常に少ないため、これまで本人の声を聞いたことがなかったのです。
その話し方ですが、ピアノ同様にとても大人です。
エルダーは現在19歳なのでもっと少年っぽい声だと思っていたら、けっこう落ち着いた渋い声をしていてびっくり。29歳のジェイムス・ブラントのしゃべりよりも落ち着いていました(笑)。
そのブルーノート@NYで収録したライヴ盤ですが、
さすが、です。
ゲストとして、あのクリス・ボッティやロイ・ハーグローヴも参加している曲もあるのですが、エルダーの存在感は決して負けていません。
聴いていると、おそらく他のジャズ界の大物らも、この若き天才と競演したくてたまらないのだろうなと感じました。今後、誰と競演していくのか実に楽しみです。
エルダー版の「ストレート・ノー・チェイサー」。
この曲には前出のトランペット奏者のロイ・ハーグローヴが参加しています。
2人の息がぴったり合っていて、それでいてスリリングなかけ合い。まさにチェイス。
素晴らしい出来です。
ロイ・ハーグローヴのピリピリした音がウィスキーのキック力とすれば、エルダーのピアノはそれを受け止める澄んだ美しい水(チェイサー)のほのかな自然の甘さと言えばよいか……。あっ、この文脈からだと、曲は「ストレート&チェイサー」という感じになってしまう(苦笑)。
余談ですが、私もスコッチを飲むときはモンクと同じく「ストレート ノーチェイサー」です。
(周囲が気遣ってチェイサーを頼んでくれることも多いですが……)。
ちなみにスコッチに氷を入れることは「犯罪」とよく言われます。
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