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気になる1冊 [読書]

Suite Francaise『Suite Francaise』 Irene Nemirovsky (著)

キエフ(ウクライナ)出身のユダヤ人作家による小説。
ドイツ占領下のフランスを描いた作品です。
書かれたのは1942年。
62年間もの時を経て出版され、フランスでベストセラーとなった本です。

著者はキエフで生まれ、その後に一家でフランスに亡命。
フランスで作家として活躍していたが、ナチスの侵攻によりフランス憲兵に逮捕され、翌月にアウシュビッツで亡くなる。

小説という形だが、著者自身の体験がベースになっているのは間違いない。
舞台はドイツ占領下のフランスの小さな村。

著者はナチスから身を隠して暮らしていたフランスの村でこの作品を執筆していた。アウシュビッツ送りにならずに生きのびた娘2人の手によって近年、ようやく出版されたのである。

5部構成の予定だったらしいが、著者の死によってそれは実現しなかった。
完成したのは第1部「Storm in June」と第2部「Dolce」まで。

最近ようやく英訳されて再び話題になっている。邦訳が待たれる。


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コメント 4

えったん

ナチスといえば、「プロデューサーズ」!!
土曜に観てきましたぁ♪
ハチャメチャにおもろしくて
最近の映画にはない60年代風アナログ映像で
とっても気に入りましたです。
「シカゴ」は3回観たけれど、
これもそのくらい観たいかもー♪
by えったん (2006-04-10 11:32) 

はるちー

>えったんさま
あっ、いーな、いーな。映画、観たいなー。
私は昨秋、舞台を観たけれど、映画の予告編をみると衣装なども舞台とほぼ同じ。どんな映像になっているのかとても楽しみです。
「プロデューサーズ」はゲイについての知識も必要ですよね(笑)。
さすがにこの点についての解説はあまり見かけませんが……。
by はるちー (2006-04-11 00:03) 

上海書虫

先日、中国語訳が出版されました。タイトルは「仏蘭西組曲」で、表紙は
イギリス版のとほぼ同じです。日本語訳も読んでみたいなぁと思いつつ、
新潮クレスト・ブックスで出ませんかね。楽しみです。
by 上海書虫 (2006-05-20 01:31) 

はるちー

>上海書虫さま
こんにちは。なんと中国語訳がもう出ているのですか!
そのタイトル、センスもいいですね。
やはり日本語訳が待たれます。
新潮クレスト・ブックスだったら、素敵な装丁も期待できそう♪
by はるちー (2006-05-20 02:03) 

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